まぶたの手術後に起こる主な症状

・内出血
メスを使用する切開法などでは、血管を切るため皮膚内部に血液が溜まって内出血を起こす場合があります。抗凝固剤など血液を固まりにくくサラサラにする薬を飲んでいる人は出血しやすいため、内出血の範囲が広がりやすくなってしまいます。目の周りの内出血を起こしている部分は紫色に見え、範囲が広いほど目立ちやすくなりますが、時間の経過とともに切れた血管が再生することで引いていくことがあります。

・腫れ
手術後は血管を切ることによる炎症反応で、内出血とともにまぶたの腫れが出現しますが、時間の経過とともに炎症反応が落ち着き、腫れは引いていく傾向にあります。

ただし腫れの引き方は人それぞれです。切開の範囲や麻酔の方法、むくみやすさやアレルギー体質の有無などが影響し、数日で腫れが引く人もいれば、腫れが目立たなくなるまでに数ヶ月かかる人もいます。

・痛み
手術では皮膚を切開するため、麻酔が切れると痛みを感じます。痛みが強く日常生活に支障を来す場合には痛み止めの使用などで苦痛を緩和することが可能です。

ダウンタイムを短くできる方法

・クーリング
手術後の炎症反応で腫れや痛み、内出血がある場合は、クーリングを行うことが大切です。起床後や就寝前などの時間などを使って、保冷剤などでまぶた周りを冷やす方法があります。その際に直接保冷剤を皮膚に当て続けると凍傷のリスクがあるため、タオルやハンカチなどで包むようにしましょう。

・頭を高く上げる
まぶたが心臓よりも高い位置になる姿勢で過ごすと、腫れが引きやすくなります。日中は背もたれのあるソファーで座位の状態で過ごし、就寝時は枕で頭の位置を高くする方法が有効です。

・長風呂などで身体を温め過ぎない
手術後に長風呂などで身体を温め過ぎてしまうと、血流促進によって腫れが引きにくくなる場合があります。そのため、手術後はできるだけ長風呂は控えることが大切です。

・お酒の量を意識
アルコールの過剰摂取も血流促進につながります。お酒を飲む習慣がある人は飲まないように努力をするか、飲む量を控える必要があります。

・切開したところは触り過ぎない
切開した部分をこすってしまう場合や触り過ぎる場合には、摩擦などの刺激や感染によって腫れが引きにくくなる場合があります。切開したところはあまり触らないことと、触る場合には手を清潔な状態にする必要があります。毎日の洗顔も目の周りをゴシゴシとこすりすぎないように注意が必要です。

ほうれい線とは

ほうれい線は、鼻から口の左右に伸びている、皮膚にできた溝のことを指します。シワは皮膚の弾力やハリが失われて皮膚がたるむことで現れますが、ほうれい線は骨格や筋肉の影響が原因で皮膚にできる「溝」や「くぼみ」なのです。このようにほうれい線とシワは別のものなので、日々のケアや予防の仕方も異なります。

ほうれい線が加齢とともに目立つ理由

・表情筋の筋力低下
ほうれい線は年齢にかかわらず、誰でも持っているものであり、肌質や顔立ち、年齢によって目立つ人と目立たない人がいるのが特徴です。そのため若い頃から、ほうれい線に悩む方も少なくありません。

加齢とともにほうれい線が目立ってくると、急に老けたような印象になることもあります。加齢とともに目立つ原因の一つは、表情筋の筋力低下です。顔には約30種類もの筋肉があり、表情筋として顔の表情だけでなく、口や鼻の動きにかかわるなど重要な役割を担っています。

表情筋と表情筋を引っ張っているじん帯が加齢によって衰えてしまうと、表情筋を支えることができなくなり、支えきれない筋肉は下に向かって垂れてしまうのです。そのため、ほうれい線が深くなり、目立つ原因となりえます。

・骨格の問題
もうひとつは骨格の問題です。生まれつき小鼻周りの骨が出っ張っていない場合は、皮膚の溝、くぼみとしてほうれい線が出やすくなります。加齢による骨の萎縮でさらに溝が深くなってしまうケースも見られます。

銀座の美容クリニック「フォーシーズンズ美容皮膚科クリニック」では、ほうれい線などお肌のお悩みを抱えている方のご相談に対応しています。